ピンキリの意味!お金の値段はどっちが上?語源の由来は?

ピンキリ

まあ、これもピンキリだからねえ 」と言うことありますよね。

ピンキリ……まあ、相手からこう言われたら言われていることの意味は分かります。

「上から下まで色々ある」という意味ですよね。

じゃあ、「ピンとキリ、どっちが上でどっちが下なのか」と言われると…… あれ、どっちだろう。考えたことがないかも(^^;) なんとなく、「ピン」が上で「キリ」が下のような気がするけど……

 

ということで、 今回は「ピンキリ」の意味や語源の由来について調べてみました。

話のネタになる!語源大辞典

ピンキリの意味は?お金の値段はどっちが上?

まずは、「ピンキリ」を広辞苑で引いてみましょう(^^)/

 

……引いて……あれ?載っていない。

「ピンキリ」は広辞苑に載っていませんでした。

ということは、「ピンキリ」は正しい使い方じゃないのかな。

 

  • ネットで調べてみると、 「ピンキリ」は「ピンからキリまで」の略語とのこと。

なるほど、「 ピンからキリまで 」が正しいのか。

じゃあ、気を取り直して「ピンからキリまで」を広辞苑で引くと、

 

ピンからキリまで

 

  1. 始めから終りまで。
  2. 最上等のものから最下等のものまで。

 

「ピンからキリまで」とは、始めから終わりまで・一から十まで・(ランクや質などが)最上のものから最低のものまで・(値段などが)高いものか安いものまで、いろいろあるさまのことをいいます。

 

では、「ピン」と「キリ」、お金の値段で高いのはどっちなのか。

 

 

現在では、「 ピン 」が 上(高い) キリ 」が 下(安い) 、で使われることが多いです。

「ピン」は、一つ・一人・一番という意味があります。

「キリ」は、キリがつくの「キリ」、あるいは「これっきり」の「キリ」です。

 

最後・終わり(おしまい)という意味から下・最低・ビリなどが連想されるため、「キリ」が下(安い)で「ピン」が上(高い)になったのです。

ピンキリの語源の由来は?大昔は違った?

「ピンキリ」や「ピンからキリまで」の 語源の由来は室町時代 までさかのぼります。意外と古い言葉なんですね。

しかも、元々はポルトガル由来の言葉!

なんと「ピンキリ」はポルトガルと深い関係のある言葉なんですね。

 

まあ、たしかに、「キリ」は日本語っぽいけど、「ピン」は外国語っぽいですね。

だから、私は「ピンキリ」は比較的新しい言葉(明治以降)だと思っていたんです。外国の文化=文明開化というイメージがあったから。

でも、そっか、鎖国の前は外国との交易が盛んだったんですよね。

明治よりも前にも、外国との交流が盛んで外国の文化がどんどん日本に入ってきた時代があったことをすっかり忘れていました(^^;)

 

「ピンからキリまで」の「 ピン 」はポルトガル語の「 pinta」 という言葉から来ています。

pintaとは点数という意味で、これまたポルトガルからやってきたカード遊び「 天正かるた 」では1点が「ピン」でした。

これが「ピンからキリまで」の「ピン」です。

 

相方のいない一人の芸人を「ピン芸人」といいますよね。この「ピン」も「ピンキリ」の「ピン」と同じです。

 

では「キリ」はどこからやってきたのかというと……

 

 

「キリ」は 日本語 です。 「区切り」の「キリ」からきていて、終わり・最後という意味です。

「キリがつく・キリをつける」というように使いますね。

また、天正かるたはカードが全部で12枚あり、その最後の1枚、12枚目を「キリ」と言っていたため、「ピン(1点目)からキリ(最後、12枚目)まで」と言うようになったとも言われています。

これは、元々日本語にあった「キリ」を天正かるたに当てはめたのか、それともポルトガルのカード遊びでも「キリ」というのか、どっちなのでしょうね。

これをみると、「ピン」は1点目という意味なので、当初は「ピン」の方が下・最低で、「キリ」の方が上・最高だったのですね。

 

現在とはピンキリの上下が逆です。

 

そうなんだぁ!?現在とピンキリは逆だったんだぁ。この逆転はいつ起きたの?

 

では、この逆転はいつ起きたのか。

 

「ピンからキリまで」というのは、天正かるたから生まれた博打の言葉でしたが、江戸時代には慣用句として一般に定着します。

ピンとキリの意味が逆になったのは、この頃だといわれています。

つまり「ピン」は一番という意味なのだから「ピン」の方が上だろう、「キリ」は最後という意味なのだから「キリ」の方が下だろう、と考えられるようになったのです。

 

この逆転現象は、誤解なのか(天正かるたのルールを知らない人が使い始めたから?)人々の考え方が「最初が上、最後が下」というように変化したために起きたのかは、今回調べたなかではわかりませんでした^^;

ただ、考え方の変化でいえば、江戸時代の武家は家父長制で、後を継ぐ長男が一番偉く二男以降は長男の下につくのが決まりでしたよね。

これでいえば、たしかに長男(ピン)が上で、二男以降(キリ)は下になるのは自然かなとも思います。

ちなみに、「ピンからキリまで」を「ピンキリ」と略していうようになったのは昭和の頃だそうです。

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「キリ」の語源の由来には諸説あり!?広辞苑には?

 

「キリ」の語源の由来には、天正かるたの最後の一枚だという説のほかにもあります。

 

花札は1月から12月までの札があり、12月の札は「桐(キリ)に鳳凰」です。

つまり、「キリ」とは花札の12月の札のこと、12月は1年の終わり・最後の月なので、「キリ」に「最後・終わり」という意味ができたのです。

花札

ただ、花札は天正かるたよりも後に誕生しています。

先行する天正かるたですでに「キリ」と呼ばれるカードがあるので、花札が「キリ」の語源の由来というのはちょっと不自然、無理があるかな。

花札の絵柄が「桐(キリ)」だったというのもあるでしょうが、それよりも天正かるたで最後のカードを「キリ」と呼んでいたため、花札でも12枚目の最後の札を「キリ」というようになったんじゃないかなという気もします。

また、 広辞苑を引くと驚きの記述が!?

  • キリ

     

    クルス(cruzポルトガル)の訛。十字架の意から転じて、十の意。

なぬ(; ・`д・´)「キリ」もポルトガル由来の言葉だったのか。しかも「十字架」からきている!?これは衝撃的な情報です。

 

ただ、「ピンからキリまで」という言葉があり、片方の「ピン」が天正かるたが由来なのなら、もう一つの「キリ」も日本語の「区切り」が由来でないのなら天正かるた由来と考えた方が自然な気はするなあ。

実際、天正かるたでは12枚目のカードを「キリ」と呼ぶわけだし。それに、「ピン」はポルトガル人から教えてもらったカード遊びから取り入れたけど「キリ」の方は十字架が由来ですなんていうのも、ちょっと唐突な気がします。

ついでに、「ピン」も引いてみると、

  • ピン

     

    (pintaポルトガル 点の意)
    ① カルタ・采の目などの1の数。
    ② はじめ。第1。最上のもの。

こっちは、何の驚きも衝撃の事実もありませんでした(^^;)

「ピンキリ」の使い方は?

「ピンキリ」や「ピンからキリまで」の例文・使い方をご紹介します。

 

  • 一口にプロといってもピンキリだ。
  • (プロだからといってみんながうまい、質が高いわけじゃない。下手な奴もいるという意味です)

    値段はピンキリ、それにこういうものは値段があってないようなものですし。
    (これ、振袖を買ったときに呉服屋さんに言われました(^^;)たしかに安いものから、高いものまで色々ありました。値札と請求書の金額も全く違ったし)

     

  • 大卒といっても、大学だってピンからキリまであるから。
  • (同じ大卒でも、東大卒とF欄卒では価値が違うよねという意味)

    学歴の賞味期限!転職で大卒が影響するのは何歳まで?

     

  • ベンツといっても、ピンキリだよ。何クラスかが大切だよ。
  • (ベンツを買った知人への負け惜しみです)

まとめ

以上が、「ピンキリ」「ピンからキリまで」の意味や語源の由来についてでした。

「ピンキリ」はポルトガルから伝わってきた天正かるたに由来するという説が有力です。

「ピン」の方は「pinta」が語源の由来とはっきりしているようですが、「キリ」の語源の由来には諸説あります。どれが正解なのかな。

私達は「区切り」から「キリ」が一番しっくりくるけど。

 

また、「ピンキリ」は当初はピンが下でキリが上、でしたが、いつの間にか立場が逆転!現在ではピンが上でキリが下です。

言葉って時代とともに変化するものですね。

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